スイスのフランス語|住んでみて気づいたフランスとの違い

フランス語あれこれ

Salut (こんにちは)!

フランス在住アラサー女子のShoko(@shoko_france)です。

プロフィール記事でもお話していますが、2年間スイスの仏語圏に住んでいました。

大学時代はフランスに滞在して、フランス語を勉強していましたが、フランス以外のフランス語圏に住むのは初めて。

この記事では、住んでみて気づいた、スイス仏語圏とフランスのフランス語の違いについてお話してみたいと思います。

同じテーマで音声配信もしています!聞き流しにどうぞ。

 

Shoko
Shoko

スイス・フランス語圏に住んでいる・住む予定がある方の参考になるような、ならないような…(笑)でも知っておいて損はないはずなので、ぜひチェックしてみてくださいね~!

スイスの公用語のひとつ、フランス語

スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4言語です。

話される割合は以下のとおり。

  • ドイツ語:62.2%
  • フランス語:22.9%
  • イタリア語:8%
  • ロマンシュ語:0.5%

(出典:スイス連邦統計局2018年調べ)

ご覧のとおり、ドイツ語が大多数を占めます。

ただし、スイスのドイツ語は非常に訛りが強く、ドイツ人でも理解に苦しむほど。

逆にスイス人はスイス・ドイツ語を話しながら、学校で標準ドイツ語も学ぶのでどちらのドイツ語も理解できるようです。

フランス語は主にフランス国境に近い地域で話されます。

ドイツ語と比べるとそこまで違いは大きくありませんが、それでもフランスのフランス語とは少し違いがあります。

スイスとフランスの違い

アクセント(訛り)

同じスイスのフランス語圏でも、さらに地域によってアクセントは異なります。

私の住んでいたジュネーブは国際都市で外国人も多いため、そこまでアクセントは気にしていなかったのですが、ジュネーブ生まれの人の話し方を聞いていると、「なんだか間延びしてゆっくり話すなぁ」というイメージがありました。

スイスのフランス語アクセントについてのyoutubeを見つけたのでシェアしますね!

イメージはこんな感じ(0:24~)

だいぶデフォルメされて大げさな気がしますが(笑)

ついでに動画内で各カントン(州)のアクセントのモノマネ(笑)と特徴を紹介していましたので、訳をメモしておきますね。ジョークも含んでますのであまり間に受けないように(笑)

  • ジュネーブ州(1:29~)→強めで少し大げさな話し方。
  • ヴァレー州(2:10~)→感情の起伏がない感じ。南仏のアクセントに似ている。ワイン飲みすぎた人みたいな話し方。
  • ヴォー州(2:39~)→朝の10時くらいにビール飲みながら政治談議しているおじさんの話し方。
  • ヌシャテル州・ジュラ州(3:33)→鼻が詰まった話し方。

ちなみに、フリブール州はモノマネできなかったそうです(笑)

私自身は外国人ですし、アクセントはあまり気にしていなかったのですが、ある日フランスに遊びに行ったときに初めて会ったフランス人に、

“J’habite à Genève”(ジュネーブに住んでいます)

と言った瞬間、「わ!やっぱり!」と言われました。

どうやらジュネーブの発音が「ジュネ~~~ヴ」と間延びしていたみたい。

いつのまにかジュネーブのアクセントが伝染していたようです(笑)

数の数え方

フランス語を勉強されている方はご存じかと思いますが、フランス語の数の数え方って面倒なんです。わかりづらい。

それに比べて、スイスのフランス語の数え方は非常に合理的なんです!

フランスの標準フランス語

まず、フランス。

1から69までは基本的に同じです。10単位で見てみますね。

10:dix(ディス)
20:vingt(ヴァン)
30:trente(トろントゥ)
40:quarante(キャろントゥ)
50:cinquante(サンコントゥ)
60:soixante(スワソントゥ)

※Rの発音は特殊なので、あえてひらがなで表記しています。

ここまで来ると勘のいい方は、なるほど、10の位は「ほにゃららントゥ」なんだなってわかりますよね。問題は70からです。

70:soixante-dix(スワソントゥ ディス)

言い換えると、「60 10」。60+10=70。足し算なの?

80:quatre-vingt(キャトル ヴァン)

「4 20」4×20=80。掛け算なの?

90:quatre-vingt-dix(キャトル ヴァン ディス)

「4 20 10」4×20+10。フルコンボ!?

ちなみに間の数字は、

72:soixante-douze(60+12)

97:quatre-vingt-dix-sept(4×20+17)

もうわざと数字覚えさせないようにしているとしか思えないですよね。

スイスのフランス語

さて、お次はスイス。

70:septante(セットントゥ)

7がsept(セット)なので、「ほにゃららントゥ」の法則でセットントゥ。わかりやすい!

80:huitante(ユイトントゥ)

8がhuit(ユイット)なので、いつもの法則。

90:nonante(ノノントゥ)

9がneuf(ヌフ)なので、ヌフントゥ?と思いきや、ノノントゥ。言いづらいからでしょうか。響きが可愛い。

どうでしょうか。だいぶわかりやすくないですか??

ベルギーのフランス語もこの数え方らしいです。

ちなみにスイス国内でも実は言い方に揺らぎがあります。

ジュネーブでは80だけなぜかフランス式ですし、カントン(州)によってはoctante(オクトントゥ)と言う場所もあるらしいです。

子供の頃、ローザンヌからジュネーブに引っ越してきた友人(スイス人)は、

「学校の算数の時間に、いきなりみんな80のことをquatre-vingtと言い出すから、びっくりしたー!」

と言っていました。

私はスイス式の数え方をすっかり気に入って使っていたのですが、ある日フランスでうっかり同じように言うと「え?」と聞き返されて、なんだか恥ずかしい気分になったので、それ以来は場所によって使い分けています。
スイスの時はスイス式、フランスの時はフランス式。頭の体操になります(笑)

携帯電話

細かいですが、携帯電話の言い方が違います。

フランス:téléphone portable(テレフォン・ポるターブル)

スイス:natel(ナテル)

natelというのは、携帯電話が普及し始めた初期の頃に流行ったメーカー?モデル?の名前らしく、それがそのまま「携帯電話」を表す単語として定着したようです。

たとえ持っている携帯がiPhoneでもSONYでも、ぜーんぶnatelです。

日本だと「ツナ」のことを「シーチキン」と呼んでしまうのと同じ現象でしょうか。

カフェオレ

コーヒーといえば、エスプレッソ!という人も多いですが、私はカフェオレが好きでよく飲みます。

ただ、スイスのカフェオレは一味違うのです。

café au lait(カフェオレ)

これは直訳すると「ミルク入りコーヒー」ということなんですが、スイスでは、

café renversé(カフェろンヴェルセ)

をよくカフェなどで見かけます。

“renversé”は、「逆にする、ひっくり返す」という意味です。

ひっくり返したコーヒーではなく(笑)

コーヒーとミルクの配分が逆になっているんです。

カフェオレが、コーヒーの配分が6~7割だとすると、café renverséはその反対で、ミルクの配分6~7割にコーヒーを足すイメージ。

さすがハイジの国。乳製品の消費量がハンパないです。

フランスでは見たことがないので、おそらくスイス特有なんだと思います。

おわりに

他にもスイス・フランス語の違いはいろいろあると思いますが、今回は私が実際にスイスに住んでみて気づいたものを取り上げてみました。

ぜひスイス・フランス語圏に行かれる際は、今回ご紹介した表現を使ってみてくださいね。

「お!こいつわかってるな!」とスイス人と心を掴むこと間違いなしです!

同じフランス語を話していても、話される国や地域によって言葉が変化しているのはとても面白いですよね。

他にもこんなのあるよー!というのがあれば、是非教えてくださいね。

それでは、今日はここまで。A bientôt!(またね)

 

 

 

 

 

 

 

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